東京都 足立区
産婦人科・麻酔科

Majima Clinic
真島クリニック

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ご妊娠・妊婦健診のご案内

初診

妊婦健診

ご妊娠がわかったら、継続的に健診をお受けください。毎回、検尿・血圧測定・超音波測定が行われ、必要やご希望に応じてその他の検査が追加されます。

注意事項

2~4ヵ月 当院もしくは地域の初期母親学級を受ける

【内容】
妊娠の成立と前半の経過/妊娠前期の食事と生活/病院内の案内/その他質疑応答

5~7ヵ月 食生活に気をつける

8~9ヵ月 妊娠高血圧症に気をつける

無痛分娩(硬膜外麻酔和痛分娩)について

【無痛分娩について】

当院では、硬膜外麻酔を用いた無痛分娩を行っております。
出産の痛みを緩和させる方法はいくつかありますが、世界的に広く使われているのが硬膜外麻酔を使用した方法です。背骨の中にある硬膜外腔という場所に細くて柔らかいカテーテル(チューブ)を挿入し、間欠的・持続的に必要な分だけ局所麻酔薬を注入します。

麻酔によって胸から下の感覚が鈍くなりますが、多くの場合、足を動かすことや、努責を行うことは可能です。多くの場合、陣痛による痛みをほとんど感じなくなります。分娩が進んでくると痛みが出てくる場合もありますが、適宜麻酔薬を追加投与し、可能な限り痛みを取り除いていきますので、つらい痛みが長く続くようなことはほとんどありません。

無痛分娩をご希望の妊婦さんには、妊娠38週頃に計画無痛分娩をおこなっています。妊婦健診で分娩予定日が決まったあと、計画無痛分娩を行う日程を院長と相談し、予約していただきます。予約が埋まってしまう場合もございます。ご希望の方はお早めにご相談ください。

計画無痛分娩の場合、入院日に硬膜外カテーテルを挿入し、いつでも麻酔の投与を開始できるようにしておきます。翌日の早朝から麻酔の投与を開始し、十分に鎮痛が得られている状態で陣痛誘発を始めます。(硬膜外カテーテルを挿入するタイミングは、変更になる場合もあります。)

また、血圧の高い妊婦さん、普通分娩中の妊婦さん、分娩進行に著しく時間がかかっている妊婦さんなどに対しても、鎮痛希望があれば可能な限り対応しております。適宜ご相談ください。
陣痛はいつ開始するかわかりません。そのため、無痛分娩を計画していた日程より前に、陣痛が始まることもあります。そのような場合にも可能な限り無痛分娩の対応をしてまいりますが、夜間や早朝時、人員が不足している時間帯などでは、安全面を考慮し、対応することができない場合もあります。

当院では、無痛分娩マニュアル、無痛分娩看護マニュアルを作成し、分娩に関連した急変時の体制、危機対応シミュレーションを年に1回実施しています。

【無痛分娩の長所】

①多くの場合、大幅に痛みが緩和されます。
②体力の消耗が抑えられ、回復が得られます。
③帝王切開での分娩に移行した場合に、多くの場合カテーテルから麻酔薬を追加することで手術が行えます。
④十分な鎮痛が得られることにより、産後の処置の安全性が向上します。
⑤分娩の痛みによる血圧の上昇を抑えることができます。

【無痛分娩の短所】

○比較的よく起こる副作用や不具合

①麻酔により、足に力が入りにくくなったり、いきみが弱くなったりすることがあります。
②血圧が下がり、まれにお母さんの気分が悪くなることがありますが、点滴により通常はすみやかに改善します。
③麻酔中、尿をしたい感じが弱くなったり、尿が出しにくくなったりすることがあります。必要により細い管で尿を出します。
④10%程度の方に発熱を認めることがあります。必要により検査や治療を行います。
⑤分娩に要する時間がわずかに延長します。
⑥5~10%の方にカテーテルの入れ替えが必要になることがあります。(効果不良、脱落など)
⑦吸引分娩・鉗子分娩が必要になる可能性が少し上がります。(帝王切開の可能性は上がりません。)
⑧分娩後に頭痛を起こす可能性が1%程度あります。

○ごくまれにおこる不具合(50,000分の1~250,000分の1程度)

⑨カテーテルが血管の中に入ってしまい、硬膜外腔に注入されるはずの麻酔薬が血管の中に注入されてしまうことで、局所麻酔薬中毒(血液中の麻酔薬の濃度がとても高くなってしまうこと)が起こることがあります。軽症では耳鳴りや舌のしびれ(金属の味を感じるなど)、重症では不整脈やけいれんを起こしたりすることがあります。
万が一発生した場合には、治療薬の投与や人工呼吸など、適切な処置を行います。
⑩カテーテルが硬膜外腔の奥にある脊髄クモ膜下腔に入り、全脊髄クモ膜下麻酔となってしまうことがあります。この場合、血圧が急激に下がったり、呼吸ができなくなったり、意識を失ったりすることがあります。
万が一発生した場合には、人工呼吸をはじめとする適切な処置を行います。
⑪硬膜外腔に血のかたまりや膿のたまりができ、永久的な神経の障害(下半身麻痺など)が残ることがあります。

【無痛分娩中の注意点】


【無痛分娩の費用】

当院で無痛分娩を行った場合は、開始のタイミング、分娩終了までの時間に関係なく、15万円の費用が分娩費用に加算されます。

【無痛分娩管理者・麻酔担当医】

真島 実
(経歴)
平成18年 日本大学医学部卒業、聖路加国際病院 産婦人科コース初期研修医・後期専門研修医
平成24年 聖路加国際病院 女性総合診療部、麻酔科
平成28年 東京都立大塚病院 産婦人科、麻酔科
平成29年 真島クリニック
平成31年 真島クリニック理事長・院長就任
無痛分娩経験症例 1000件以上
真島クリニック 無痛分娩施設情報

母親学級について

当院では、前期・後期の二回に分けて、母親学級を開催しております。
前期の母親学級では、食事・生活習慣・体重など、妊娠中に注意すべき点についてお話します。
後期の母親学級では、分娩に向けての体づくり・分娩の開始から出産まで・分娩の方法・赤ちゃんや育児の準備などについて、お話します。
いずれも、助産師・他の妊婦さんなどとコミュニケーションをとることで、妊娠・分娩における漠然とした不安点などを解消します。

外来待合に母親学級の日程のご案内をいたしておりますので、ご確認ください。